コーカソイド分布の歴史
コーカソイドとはヨーロッパ人がキリスト教的価値観に基づいて自己を定義する為に創出された概念である。故にその範囲は基本的に東ヨーロッパ・西ヨーロッパの双方を合わせた全ヨーロッパ地域に限定される場合が殆どであった。
最初期の人類学は科学的根拠に乏しい、偏見や先入観に満ちた内容であることが少なくなく、言わば人種差別的な思想を多分に含んでいた。事実、提唱者であるブルーメンバッハもさまざまな人間の集団の中で「コーカサス出身」の「白い肌の人々」が最も美しい、人間集団の「基本形」で、他の4つの人類集団はそれから「退化」したものだと考えていた。つまり最初の時点で白人至上主義的な考えが基盤に存在していたのである。その後、他の人類学者によって(白人が他に優越しているという原則の上で)コーカソイドを更に細分化しての分類が試みられた。ウィリアム・Z・リプリーによる北方人種・地中海人種・アルプス人種の三分類などが有名である他、東ヨーロッパ人種・ディナール人種という分類も存在する。
初期の人類学の人種判別は外見の違い(特に肌の色)による判断という、かなり原始的な考察を頼りとしていた。また上述されている通りキリスト教への信仰心が深く関与している概念であり、風貌的に似通っていても異教徒である場合は意図的に範囲から除外される事もあった。その為、後の遺伝子学の発達によってヨーロッパ人と同じ生物的特徴を持つ事が科学的に立証されるまで、中東やインド亜大陸の住民は有色人種の一派としてコーカソイドの定義から排除され続けた。
人種分類はその性質上、優生学などの差別的な思想と結び付き易く、実際にクー・クラックス・クランやナチスのような勢力を生み出す遠因となった。故に現在の生物学における人種に関する研究は、現生人類は一種一亜種であるという前提の上で慎重に行われている。あくまで人種とは現生人類の遺伝的多様性の地域的・個体群的偏りに過ぎず、人種相互に明瞭な境界を有するものではないとするのが、現代科学の結論とする所である。
アフリカ大陸で誕生した現生人類は、中東地域を経てユーラシア大陸に進出し、東はインド亜大陸から西はイベリア半島まで居住地域を拡大する。
「コーカソイド」の分布地域は、中東(イラクなどのアラブ諸国)及び中央アジアのステップ地域)などである。その後、西方では西アジア(アナトリア)およびバルカン半島をはじめとしたヨーロッパへ進出する一方、東方ではインド北西部へ進出した。
ヨーロッパ系コーカソイドのうち、ギリシャ・イタリア等の地中海諸国のコーカソイドは、アフリカからアラビア半島に移住した人々が中東・西アジアの地中海沿岸の陸路を経てその地域に定住した人々とされているが、フランスから北欧に至る大西洋沿岸(イギリス・東欧を含む)に住むコーカソイドは中東地域から中央アジアに進出したグループが、ユーラシア大陸の内陸を経由してヨーロッパに定住した人々とされている。
また15世紀以降は特にヨーロッパ系「コーカソイド」が征服地への入植により大きく居住地域を拡大し、世界的に拡散した。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
コーカソイド分布の歴史はとても興味深いですね。
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